N,N’-ヘキサメチレンビスステアロアミド(Cas No.4112-25-8)の取り扱いを開始しました。
日本国内で長年使用されてきた メチレンビスステアリン酸アミド(CAS No. 109-23-9) は、既存の量産メーカーによる生産中止により、国内市場で深刻な供給不足となっております。海外でも一部供給可能ですが、価格が高騰し、工業用途での安定使用が困難な状況です。
弊社では、この課題に対応するため、海外より N,N’-ヘキサメチレンビスステアロアミド(CAS No. 4112-25-8) を輸入し、日本市場向けに安定供給しております。
同様の用途にご使用いただける代替品として、ぜひご検討ください。
◆製品写真:

◆規格表:
品名 | N,N’-ヘキサメチレンビスステアロアミド |
Cas No. | 4112-25-8 |
荷姿 | 25kg/ドラム |
外観 | 白色粉末 |
融点 | 135~145℃ |
酸価 | ≤8.5mgKOH/g |
ヨウ素価 | ≤5 |
粒度 | 30メッシュ、70メッシュ、100メッシュ |
◆製品特性
N,N’-ヘキサメチレンビスステアロアミド は、
一般的な潤滑剤である N,N’-エチレンビスステアリン酸アミド(EBS) と非常に近い物性を持ち、プラスチック添加剤として幅広い用途でご使用いただけます。
主な特長は以下の通りです:
➀ 優れた潤滑・離型効果
ABS、AS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート等の成形時に優れた潤滑性・離型性を発揮します。
➁ ブロッキング防止・滑剤効果
成形後にゆっくりと表面に移行し、分子レベルでの滑り層を形成することで、フィルムやシートのブロッキング(粘着)を防止し、滑り性を向上させます。
➂ 補助安定剤
微量添加で光安定性や熱安定性の向上に寄与します。
➃ 成核剤・透明性向上剤
結晶化を促進し、粒子構造を微細化することで、樹脂の機械的強度および透明性を改善します。
➄ 顔料分散剤・フィラー表面処理剤
顔料やフィラーに処理することで、ポリマー中での分散性や相溶性を向上させます。
➅ はんだペースト向け酸化防止・チクソトロピー安定剤
はんだペーストの分離を防ぎ、印刷後や加熱時の変形・拡散を抑制します。
その他の用途:
- ゴム表面の光沢剤
- 塗料向け分散剤・艶消し剤
- 化学繊維向け耐熱・耐候性改良剤、帯電防止剤
【PVC透明シートでの効果】
PVC透明シートに 0.2~0.4% 添加することで、
EBS 使用時よりも透明性が高く、潤滑性は同等の性能を発揮します。
また、ポリマー加工時のブロッキング防止剤、滑剤、帯電防止剤、分散剤としてもご使用いただけます。